ダートコースでのスピードを競う、というシンプルながら奥が深いモトクロスレース。そんなモトクロスレースの中で最高峰のシリーズであるのが「全日本モトクロス選手権」です。こちらでは、全日本モトクロス選手権で、華々しい成績を収めた魅力的なモトクロスライダーを紹介します。
小島庸平(こじまようへい)選手
1985年生まれ。三重県鈴鹿市、モトクロス・オートレースのの聖地ともいえる鈴鹿出身のモトクロスライダーです。全日本モトクロス選手権に参戦したのは17歳のとき。
2006年(国際A級125cc/現IA2)でチャンピオンに輝き、2007年には(国際A級250cc/現IA1)への昇格を果たしました。モトクロス世界選手権へ参戦したのは2009年からとなります。2015年には、国際A級250cc (現IA1)の チャンピオンに輝きました。
彼の魅力は「トップライダー」にとどまりません。モトクロスの普及活動に注力しているライダーの一人でもあり、モトクロス普及のためさまざまな取り組みを精力的に行っています。2012年には日本モトクロス選手会(JMXPA)の会長に就任し、トークショーや感染者への休憩所サービスを提供するといったファンサービスも欠かさない選手であり、実力のある選手ということもあって根強い人気を誇る選手です。
渡辺明(わたなべあきら)選手
栃木県宇都宮市出身のモトクロスレーサー。1978年のモトクロス世界選手権において、唯一チャンピオンの座を獲得している日本人でもあります(2018年時点)。優勝時の車種はスズキ。その後のモトクロス世界選手権では1979年、1981年にランキング2位につけました。
1987年にはスズキから退社し、ライディングテクニックの解説、エンデューロレースの開催、モトクロスチームの運営などをしながらレースへの参加を続けています。
久保和夫(くぼかずお)選手
1960年に活躍した「無敵」と称されるほどのライダーです。富士で開催されたモトクロスレースでは50cc・125c・250cc・オープンクラスすべての優勝を総取りするという驚異的な結果を叩き出しました。その後、第1回MFJモトクロス日本GPでは125cc・250ccともに優勝を飾り、「実力者」と呼ぶにふさわしいライダーです。
その後、日本人として初めてモトクロス世界選手権GPに出場を果たしました。
チューニングショップ東名自動車(現・東名パワード)の設立も手掛け、レーシングチームSRSクボを設立するなど、選手の育成にも精力的に関わったライダーでした。