街乗りだけではなく、オフロードも想定したタフな50cc原付バイクを紹介します。中古で安く購入できるのが50ccの魅力。普通自動車免許があれば公道を走れますので、ファーストバイクあるいはリターンバイクとしても優秀です。
ホンダ XR50モタード
ホンダを代表する空冷4ストローク・OHC単気筒エンジンを採用した原付モデルのオフロードバイク。車体が軽く、取り回しも抜群。ホンダエイプのパーツを流用できることもあって、メンテナンスやカスタムががしやすいのも嬉しいポイント。いじりやすいのでとことん遊びつくせるマシンです。エンジンもホンダエイプと同じ縦型でパワーがあり、オフロード向きです。
カワサキ KSR-1
カワサキが日本国内向きに作った水冷2サイクル単気筒エンジンの「原付バイク」では最後のモデル。モタードスタイル&倒立サスフォークというレーシーな見た目に惚れる人も多かったマシンで、今なおカスタムベース車として人気がある車種です。すでに生産中止していますが、KSRは4サイクル110ccとなって復活しています。非常に軽くて小回りが利き、50ccとは思えないスピードと充実した装備が魅力。通勤・通学はもちろん、オフロードも楽しめるバイクです。
ヤマハ TDR50
Twin Dirt Racer(ツインダートレーサー)の頭文字を取ってTDRと名付けられた水冷2サイクル単気筒エンジンの原付バイク。1988年から販売がスタートしました。エンジンは低中速向けにセッティングされており、最高出力7.2ps/10,000rpmと2ストらしい強心臓。ロードを走るのに不足はまったくありませんし、燃料タンクが8Lもあるのでツアラーとしても耐えうるマシンです。
スズキ TS50ハスラー
初期モデルは空冷式でしたが、1983年に水冷式へ変更。1983年モデルからは原付フルサイズになり、125ccと見紛う大きさになりました。タイヤが大きくなった分スピードも出やすく、スズキの2ストとあって非常にパワフルなエンジン性能を誇ります。燃費は少々気になりますが、街乗りでは黄色ナンバーで快適に走れますし、オフロードにも耐えてくれるうえにツーリングもできる、どこでも走れるマルチな50ccバイクといえます。パーツが手に入りにくいため、メンテナンスには苦戦するかもしれません。
2010年から軽SUVにもハスラーという名前が使われていますが、もともとはスズキが販売した原付1種のトレールバイクに名づけられたものでした。ハスラーにはいくつかあり、軽SUVハスラーでは「あらゆる事に行動的に取り組み、俊敏に行動する人」と説明していましたが、4輪にも流用されている名前には「デスペラード(ならず者・命知らず)」「バンディット(山賊)」というネガティブイメージを持つ名前があるので、もともとは「詐欺的な手法で勝つ人(ギャンブラー)」を指す言葉だったかもしれませんね。